網走の民宿を出てすぐに網走刑務所に立ち寄りました。街の中心からほど近いところにあるのも妙な感じですが、明るい雰囲気は観光化しているせいでしょうか。早朝のため出勤する刑務官がちらほら見えるだけで静かでしたが、昼間は大勢の観光客で賑わっているのでしょう。しっかり有料駐車場もありました。それにしても寒い、今朝の気温は14度。

能取湖を右に見ながらサロマ湖へ、札幌周辺を除けば北海道は街を出たらすぐに農場牧場、原野。そして道東道北の観光スポットはどこもそうですが、いわゆる観光地化してはいません、関東の人間からするとそっけなくも感じるほど何もないのです。

サロマ湖はいい例でここで何かするということはなく自然そのものを観るだけ、それにつきます。禁漁ですから釣りもできません、冷たいので水遊びもダメ貸ボートもないです。それでも圧倒的な景色は本当に素晴らしいです。往復10kmのダートを上って手に入れた景観は最高です。湖の向こうはオホーツク海で晴れていればさらにダイナミックだったでしょう。数軒の宿がありますが、夕日と朝日を見るために宿泊するそうです。

サロマ湖を後に留辺蘂を経由して石北峠へ。標高1050mもあり網走の寒さどころではなく凍りつきそう、しかし道路は快適で気持ちよく峠越えです。北海道ではおおよそプラス20kmで流れています、法定速度60kmですから80kmということです。大型のトレーラーなども同様に飛ばしています、北海道を走るときは気をつけて流れに乗りましょう。そして今日は何度か訪れて走り回っている北海道で、初めて鹿に出くわしました。「鹿とび出し注意」の看板はたくさん見ますが、自分の目の前に現れるとは。親子連れのようで二頭次々に飛び出しました、距離がありましたのでらくらく停止できましたが衝突したらと考えるとブルブル。

今回の旅はほとんどの地が以前に訪れたことのある場所でしたが、唯一つ行ったことのない訪れたいポイントがありました。糠平湖にあるコンクリートアーチ橋です。これは旧国鉄の廃線になった鉄道の橋なのです。ダム湖の貯水量が多いと水没してしまう橋で北海道遺産になっているそうです。水量が多いと幻想的な風景になるようですが今回は湖面がさがっておりました。ここもやはりダートコース往復8kmで、観光バスなどは来ないポイントです。

明日はフェリーに乗り北海道を離れることとなるので、今晩はちょっと贅沢に温泉ホテル泊まりです。混浴露天風呂もあり期待しましたが残念、私一人のみでした(笑)

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